みゆきは絶賛就活中の21歳。
企業研究や面接のアポに明け暮れ、寝るのはいつも0時を過ぎてから。
昼は企業訪問や面接、バイト、学校のレポートにも追われ、1日のうち食べられるのはコンビニのおにぎり1つだけのときも…。
「はぁ…もうお祈りメール見たくないな…」
そう思いながら、いつものように髪の毛をビシッとまとめようとしたその時、髪が薄くなっていることに気づいた。
まさか21歳でハゲるなんて。
この出来事は学校や就活のストレスでいっぱいいっぱいだったみゆきに、追い打ちをかけた。
そんなある日、履歴書を記入するために入ったカフェで出会ったのが、イクモくんだった。
不思議とイクモくんには何でも話せることに気づいたみゆきは、思い切って薄毛のことを相談してみた。
「それは…頭皮トラブルタイプだね」
「頭皮トラブルタイプ?」
「そう、みゆきちゃんはまだ21歳だし、お父さんもお母さんも薄毛じゃないでしょ。多分、就活のバタバタで生活習慣が乱れてて、頭皮がカサカサになっているせいじゃないかな」
みゆきはハっとした。
確かに、ここのところストレスを感じる場面が多かったし、頭皮が硬くなっているのも感じていたから。
「でも就活はまだ始まったばっかりだし、ストレスはしょうがないかな…」
「これを使うといいよ」
イクモくんが渡してくれたのは、ルルシア シャルムという育毛剤。
「みゆきちゃんはまだ若いから、多分すぐに効果出ると思うよ。まずは3ヶ月くらい使ってみて。」
「あ、あといつも同じ髪型なのもよくないから、たまにはおろしてみてもカワイイよ」
みゆきはその日の夜から早速、ルルシア シャルムを使ってみた。
頭皮に直接ノズルを当てて、頭頂部に3ライン、後頭部に3ライン線を引くように塗布。
指の頭を使って頭皮全体になじませ、成分を浸透させるため1〜2分放置したあと、頭皮をもみほぐすようにマッサージ。
そして、夜はしっかり寝るようにして、代わりに早起きするようにした。
3食しっかり食べること、適度に運動することも欠かさなかった。
そして、数カ月後…。
「イクモくん、イクモくんのおかげで髪の毛がキレイになったよ!」
「みゆきちゃんが頑張ったおかげだよ。就活の調子はどう?」
「ふふ、それはまだまだかな〜」
「きっとうまくいくよ。がんばってね」
みゆきはまだ気づいていなかった。
イクモくんへの気持ちが、特別なものであることを…。